よもぎ蒸しと更年期症状には、密接な関係があることをご存知でしょうか。
体も心もスッキリするよもぎ蒸しで、辛い更年期症状を緩和しませんか?
この記事では、よもぎ蒸しが更年期症状にいいとされている理由を解説。
あわせて更年期症状を緩和するのに役立つ情報もご紹介しています。
更年期症状に悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。
よもぎ蒸しとは
まずは、よもぎ蒸しの概要を簡単に解説しておきましょう。
よもぎ蒸しとは、韓国や中国での歴史が深い民間療法です。女性の健康や美容を維持する方法として、古くから人々に愛されてきました。
よもぎは生命力が高く、豊富な成分を含むハーブ。よもぎ蒸しでは、そんなよもぎをはじめ、さまざまなハーブを蒸し器で煮立てた蒸気を下半身から取り入れます。
衣服を身につけずに専用のマントをかぶり、中央に穴が空いた専用の椅子に座って蒸気を逃さないようにするのが一般的な方法です。
よもぎ蒸しの蒸気は、主に膣から体内に取り入れられます。
膣の経皮吸収率はほかのパーツに比べて高いとされており、より効果的にハーブの効能を享受できるのです。
更年期や更年期症状について
次に、更年期についても解説していきます。
“更年期”とは、閉経前後の約10年間のこと。もちろん個人差はあるものの、平均的に50歳前後で閉経する人が多いことから、45〜55歳ごろを一般的に更年期と呼んでいます。
とはいえ閉経の時期には個人差があるため、あくまで目安として捉えておきましょう。
一方“更年期症状”とは、更年期の時期に現れる不調のことを指します。
さらに、日常生活に支障をきたすほどの症状については“更年期障害”と呼ばれることも。
では、なぜ更年期になると体調を崩す人が多いのでしょうか。
更年期症状や更年期障害が起こる理由
女性の体は、加齢とともに女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が低下していきます。
特に更年期にはエストロゲンの値が乱高下するため、調子のいい日と悪い日が出てくるなど、日々体に大きな変化が見られるのです。
エストロゲンは、卵巣だけでなくさまざまな器官に影響を及ぼすホルモン。
脳への影響も少なからずあり、自律神経の調整機能が乱れ、体や心に不調をきたしてしまいます。
加えて、仕事や家庭の環境が変わったり、家族のことで悩んだりと、何かとストレスにさらされる時期でもある更年期。
そうした精神的なものも影響し、不調が引き起こされるとされています。
更年期症状にはどのようなものがある?
更年期症状は多岐に渡り、どの症状がどの程度現れるかは人によって異なります。
多くの人に起こるとされている症状の一例を挙げてみましょう。
- ほてりやのぼせ、発汗など(ホットフラッシュ)
- 体が冷える
- イライラする、不安になる
- 関節が痛い
- 頭痛やめまいがする
- 耳鳴りがする
- 動悸や息切れがする
- 疲れやすい
- 胸焼けや吐き気がする
- 手足がしびれる、痛い
- 肩こりがひどくなる
- かゆみや湿疹が出る
はっきりとした症状がなく、「なんとなく調子が出ない」といった場合も更年期症状である可能性があります。
また、上記のような症状が出たからといって、必ずしも更年期症状であるとは限りません。
他の病気が隠れていることもあるので、症状がひどい場合はかかりつけ医に相談してください。
よもぎ蒸しが更年期にいいとされる理由
では、なぜよもぎ蒸しが更年期症状にいいとされているのでしょうか。
よもぎ蒸しが更年期にいいとされている理由について、3つの観点からご紹介します。
よもぎの持つ効能が更年期症状をサポート
よもぎは「ハーブの女王」と呼ばれるほどたくさんの栄養素を含んだハーブです。
薬草として活用されてきた歴史も深く、多くの国でその効能が重宝されてきました。
よもぎに含まれている栄養素を挙げると、カルシウム・鉄・カリウムなどのミネラルや、各ビタミン類、βカロテン、クロロフィル、タンパク質、食物繊維…と、キリがないほど。
体のいたる部分に不調を抱えている更年期だからこそ、マルチな栄養素を体に取り入れ、健康を維持することがとても大切です。
体の芯から温まることで更年期症状にアプローチ
よもぎ蒸しは、蒸し器からの蒸気をたっぷりと体内に取り込むという民間療法です。
専用のマントをかぶって行うのですが、マントの中は40℃程度であるとされています。
さらに蒸気をたっぷりと充満させているため、湿度が高く、実際には40℃よりも暑く感じられることでしょう。
そうして体の芯から温まることで、冷えへのアプローチが可能。
さらに、下半身から体を温めると、体内での体温調整がしやすくなり、ホットフラッシュや多汗の緩和も期待できるとされています。
また、よもぎには血液の循環をサポートする作用も。血液の循環が整うことで、体内の代謝が良くなり、冷えの緩和も期待できるでしょう。
リラックス効果で心をほぐす
よもぎに含まれるシネオールという香り成分には、交感神経の働きを抑え、副交感神経の働きを高める効果があります。
副交感神経が優位になることにより、イライラの解消や快眠といったリラックス作用が期待できるのです。
また、β-カリオフィレンという香り成分にも要注目。女性ホルモンを整える効果があるとされる香り成分、月経前症候群や更年期の症状のケアが期待できます。
これら香りの効果を最大限享受できるよう、よもぎ蒸し中はぜひ香りを感じながらゆったりと過ごしてみてください。
合わせて行いたい更年期症状緩和方法
よもぎ蒸しは更年期症状をやわらげるためにとても適した民間療法です。
何らかの更年期症状に悩んでいる方にはぜひ取り入れていただきたいのですが、よりその効果を実感するためには、合わせて以下のような方法も取り入れてみてください。
食事の栄養バランスに気をつける
食事は人が生きていく上でとても重要な役割を果たしています。
栄養バランスが崩れると、体も心も不健康になり、更年期症状が悪化してしまうことも。
1日3食、偏りなく多くの食材を摂取できるようバランスを考えてみてください。
食事で栄養素を摂取するのが難しいと感じた場合は、サプリメントを検討してみましょう。
定期的に軽い運動をする
食事と同じく大切なのが運動です。
運動とはいっても、毎日のように激しい運動をするのではなく、続けやすい軽めの運動でOK。まず着目すべきは、運動量ではなく継続です。
ウォーキングやジョギング、ヨガ、ストレッチなど、自分が続けやすいと感じるものから取り入れてみてください。
ストレス解消法を見つける
更年期は、女性ホルモンの低下によって自律神経が乱れがち。
イライラしたり、不安になったりすることが増えたなと感じる方もいることでしょう。
そんな時、自分なりのストレス解消法をあらかじめ見つけておくのがおすすめ。
ストレス解消法を知っておくことで、急に気分が落ち込んでも対応しやすく、気持ちを落ち着けるまでの切り替えが早くなります。
また、日々のストレスをこまめに発散しておくことも大切です。
質のいい睡眠を十分な時間確保する
睡眠の質と量が整っていると、自律神経も整いやすくなり、更年期症状をやわらげてくれる可能性があります。
日頃から睡眠への意識を高めておくといいでしょう。
どうしても睡眠時間が確保できないのであれば、睡眠の質に気をつけるだけでも効果はあります。
寝る前にブルーライトを浴びない、ぬるめのお風呂に浸かる、肌触りのいい寝具や寝巻きを使うなど、簡単にできることはたくさん。まずは簡単なものからひとつ取り入れてみてください。
さいごに
よもぎ蒸しと更年期の関係についてご紹介しました。
更年期症状は人ぞれであり、なかなか他の人には理解してもらえないことも。そうした辛さから塞ぎ込んでしまう人も多いのが現状です。
更年期症状を完全に取り去ることは難しいものの、よもぎ蒸しのようなケアを取り入れることで、症状の緩和が期待できます。
よもぎ蒸しキットを購入することで、自宅でも簡単に取り入れることができるため、ぜひ定期的なよもぎ蒸しでのケアを検討してみてください。