さまざまな不調を引き起こす高血圧。
高血圧の初期症状は、ほとんどない場合が多く、あまり気にならないかもしれません。
しかし、進行していくと思いもよらない事態を引き起こす可能性があるのです。
健康のために、生活習慣を整えてみたものの「もっと違う方法はないかな?」と考えている方へ。
元気に年齢を重ねていくために、簡単に始められると注目されている「よもぎ蒸し」についてご紹介します。
高血圧の原因や対策方法と合わせて、よもぎ蒸しについても知識を深めてみましょう。
高血圧についてと主な原因
高血圧とは、血液が動脈を流れる際に血管の内側にかかる圧力(血圧)が、高い状態のことを指します。
多少血圧が高くても、自覚症状のない場合がほとんどですが、さまざまな要因が重なると健康への影響が心配されます。
年齢を重ねていくと「血圧が高いから塩分を控えないと・・・」という、会話をよく耳にするくらい日本人には身近な高血圧。
改めて、高血圧になり得る主な原因を知っておきましょう。
遺伝
家族に高血圧の人がいると、遺伝しやすいと言われています。
また、一緒に暮らしている場合は、食生活などの生活習慣が似てくるため、より注意が必要です。
妊娠、出産の時に高血圧になりやすかった方も、定期的に検査をしましょう。
加齢
高血圧の最大の原因とも言われるのが加齢。
血管がしなやかだと、勢いよく流れる血液に対して血管の壁がクッションになってくれます。
しかし、しなやかさが失われると、衝撃を吸収しにくくなるため、血圧に影響を与えると言われています。
肌や髪など見える部分だけでなく、体の中も年齢に合わせたケアが必要です。
生活習慣
乱れた食生活や運動不足は、血圧に大きな影響を与えます。
代表的なのが、塩分の多い食事。
私たちの体には、体内の塩分濃度を一定に保つ働きがあり、塩分を摂りすぎると体内の水分が増えます。
すると、血液の量が増加。
正常であれば、腎臓の働きによって循環していくのですが、乱れた食生活が続くと体内バランスが崩れてしまうのです。
ストレス
ストレスによって緊張や不安が続くと、血管が収縮して血圧が上がりやすくなります。
また、自律神経やホルモンバランスにも影響を与えるため、さまざまな不調を引き起こす可能性も。
ストレス発散のために、お酒やたばこが増えている方は注意!
日常的に続いていると、リスクが高まると言われています。
高血圧に負けない健康的な生活を送るには?
いつまでも元気で、健康を保つためには、体に優しい生活習慣を取り入れましょう。
「何をしても、いつも3日坊主になってしまう・・・」という方も安心してください!
今回は、簡単にできるものだけをご紹介します。
あなたが、楽しく続けられることから始めてみましょう。
塩分を控えたバランスの良い食事
塩分を控えるためには、以下の方法があります。
- 加工食品を避ける
- カリウムを意識する(バナナ、イモ類、ほうれん草など)
- 動物性の脂を控える(肉の脂身やバターなど)
- 果物や野菜をしっかり食べる
- 脂肪分の少ないタンパク質を摂る(魚、鶏、大豆など)
塩分を控えながらも食を楽しみたい場合は、ショウガやお酢などで味のバリエーションを増やしたり、減塩の調味料を選んだりしましょう。
簡単な運動習慣
運動が苦手な方におすすめなのが、自宅でできるヨガやストレッチ。
ゆったりリラックスしながら体を動かすと、柔軟性が高まりストレス解消も期待できます。
それでも運動習慣が続かない方は、日常的にしている動きの中に運動をいれるのがおすすめ。
例えば、エレベーターではなく階段を積極的に使う、徒歩で買い物に行く、テレビを見ながら足首を回すなど、小さなことからコツコツ始めましょう。
心のリラックス
気持ちを発散させるというよりは、落ち着かせることを見つけましょう。
例えば、ゆっくり湯船に入る、深呼吸をする、睡眠の質を上げる、ガーデニングなどで自然に触れる、リラックスできる音楽を聴く、親しい人と話をするなど。
カフェや神社、美術館など、気持ちが落ち着く場所を見つけるのも良いでしょう。
たばこやお酒を控える
たばこやお酒の飲みすぎは、高血圧だけでなく体にさまざまな影響を与えます。
完全になくすのが難しい場合は、上手に付き合っていくことが大切です。
たばこは、電子たばこに変えたり、ガムを使ったり、持ち運ぶ本数を減らしたりと、工夫してみましょう。
お酒は、1日20g程度(ビール500ml、日本酒1合、酎ハイ350ml)に抑え、水を一緒に飲むことで飲酒ペースを落ち着かせることができます。
今、始めるなら「よもぎ蒸し」
よもぎ蒸しは、手軽にできる健康法として注目を集めています。
体を内側からポカポカと温め、弱った部分を整えてくれます。
また、よもぎは栄養価が高く、昔から薬草として活用されている植物。
鉄、カリウムなどのミネラルや、ビタミン、食物繊維など、さまざまな栄養のパワーを受けられるのです。
いつまでも元気でいたい方におすすめな「よもぎ蒸し」について、詳しく見てみましょう。
よもぎ蒸しとは?
よもぎ蒸しとは、日本や韓国などで古くから行われてきた、伝統的な健康法のひとつ。
まず、衣服をすべて脱いだ状態でマントをかぶり、真ん中に穴の開いたよもぎ蒸し専用の椅子に座ります。
椅子の下にある蒸し器でよもぎを蒸し、その蒸気で体を内側から温めるという方法です。
「体が温まると血圧が上がりそう」と思うかもしれませんが、無理をせず自分のペースで続けていけば、あなたの健康維持に欠かせない習慣になるかもしれません。
よもぎ蒸しのメリット
よもぎ蒸しは「体を温める」健康法として有名ですが、それだけではありません。
体が温まることで良い循環が生まれ、さらによもぎの成分によってさまざまなケアが期待できるのです。
具体的にどんなメリットがあるのか、見てみましょう。
老廃物のデトックス
よもぎ蒸しで体が温まると、血液の巡りが良くなります。
すると、体に溜まった過剰な塩分などが排出されるため、体内バランスが整うのです。
循環が良くなると、臓器の働きもスムーズになるため、健康的な体に。
美しく年齢を重ねていくためのボディケアとして、よもぎ蒸しを活用しましょう。
しなやかな体をつくる
体に不調があると、さまざまな部位の巡りが滞りやすくなり、柔軟性がなくなります。
また、管路のしなやかさにも影響を与える場合があるため、年齢に応じたケアが必要です。
座っているだけで体の内側を整えられる「よもぎ蒸し」は、手軽に無理なく続けられると、老若男女問わず人気です。
よもぎのパワーを受けられる
よもぎの主成分であるクロロフィルは、とても小さな成分で、体のすみずみまで入り込み有害成分や毒素をデトックスしてくれます。
また、シネオールという香り成分によって、イライラや不安を穏やかにし、睡眠の質をサポートすると言われています。
特によもぎ蒸しは、衣服を脱いだまっさらな状態で行うため、全身でよもぎのパワーを受け取れるのです。
よもぎ蒸しをやってみよう!
よもぎ蒸しは、高温のサウナと違い、自分の心地いい温度でゆっくりじんわり体を整えたいという方におすすめです。
「よもぎ蒸しをやってみたい」という方が、今すぐ簡単に始められるように、必要なものや、やり方などをまとめました。
必要なもの
よもぎ蒸しをするためには、よもぎや蒸し器、専用の椅子、マントなどが必要です。
自宅での準備や片づけが大変な方は、よもぎ蒸し専門のサロンを探してみるのも一つの手です。
ただし、最近では自宅で簡単にできるよもぎ蒸しセットが販売されているため、そちらを活用するのもおすすめ。
自分の好きな時間に好きなペースで続けられるため、愛用している方が多くいます。
やり方
よもぎ蒸しの手順は、以下の通りです。
- 座椅子の下に蒸し器(もしくはコンロと鍋)を置く
- よもぎと水を蒸し器の中に入れ、温める
- 蒸気が発生したら服を脱ぎ、マントを被って座椅子に座る
- 30分~40分ほど蒸気に当たる。※体調によって時間を調整する
- よもぎ蒸しを終了したら、タオルなどで身体を拭き保湿クリームなどで肌をケアする
一般的に、使用時間は30~60分が目安だと言われています。
血圧に不安がある方は、短時間から始めたり医師に相談した上で行いましょう。
体調に合わせて時間や温度を調節し、しっかりと水分補給をしながら行います。
タイミングや頻度
一般的に、よもぎ蒸しは週に1~2回がベストだと言われています。
女性は生理周期によって体調が変化しますが、基本的にはどのタイミングでもよもぎ蒸しはできます。
ただし、排卵後の高温期は体温が上がりやすいため、温度調節やペースに気をつけて行いましょう。
排卵日や生理前など、不安定になりやすいタイミングに行うと、心と体のリラックスに繋がります。
注意点
健康状態に不安がある場合は、必ず医師に相談しましょう。
また、よもぎ蒸し専門のサロンで一度試してから、続けられそうなら自宅用セットを購入するのも賢い方法かもしれません。
サロンの場合、健康状態によっては受けられない場合があるので、事前に確認しましょう。
よもぎ蒸しは、適切に行えば元気な体を手に入れられる健康管理法です。
無理なく、楽しく続けましょう。
さいごに
よもぎ蒸しは、続けることで効果が期待できるものです。
まずは一度、お試しで受けてみて自分に適切なペースを見つけ、健康維持のための習慣としてぜひ取り入れてみましょう。
体を内側から整えられると、調子が良くなり気持ちも晴れやかに!
幸せな毎日を過ごすために、できることから始めてみましょう。