よもぎ蒸しとサウナは、昨今特に注目されている健康トレンド。
どちらも話題の健康法ではありますが、結局自分はどちらが合っているのかわからないと感じている方も多いことでしょう。
そこで今回は、よもぎ蒸しとサウナを比較し、違いについて詳しく解説します。
よもぎ蒸しとサウナは似ている?
トレンドの健康ケアを取り入れてみたいという方に人気のある「よもぎ蒸し」と「サウナ」。
どちらも体を温めるという共通点があり、汗をかいてスッキリしたい、冷え性にアプローチしたいなどと考えている方に人気があります。
そんなよもぎ蒸しとサウナには、共通点はあれど、やり方や得られる健康効果には明確な違いがあります。
よもぎ蒸しの基礎知識
違いを解説する前に、よもぎ蒸しとサウナそれぞれの基礎知識についてご紹介しましょう。
よもぎ蒸しとは、中国や韓国で古くから伝わる伝統的な民間療法です。
よもぎをはじめとしたハーブを使用し、下半身から体を温めます。
女性の健康や美容を維持するための方法として受け継がれ、日本にも浸透していきました。
よもぎ蒸しのやり方
よもぎ蒸しは、ハーブを煮立てた蒸気を下半身から吸収するというもの。
特に膣からの吸収を目的としているため、下着はつけない状態で、蒸気をとじこめるための専用マントをかぶります。
よもぎなどのハーブを蒸し器で煮立て、その上に穴が空いたよもぎ蒸し用の椅子を設置します。
マントで椅子を覆うように座ることで、煮立てた蒸気が主に膣から体に吸収され、よもぎ蒸しの効果を得られるという仕組みです。
よもぎ蒸しの健康効果
よもぎ蒸しを行うことによって得られる効果には、以下のようなものがあります。
- 生理痛・生理不順の緩和
- 妊活のサポート
- 産後のケア
- 冷え性のケア
- デトックス
- リラックス
- 肌荒れへのアプローチ
- 更年期症状の緩和
よもぎ蒸しは膣から蒸気を吸収させるものであることから、生理痛や生理不順など、女性特有の悩みに強いとされています。
サウナの基本
次に、サウナについての基礎知識についても見ていきましょう。
サウナとは、フィンランドが発祥とされる伝統的なスチームバスのこと。
脱衣状態、もしくはタオルや水着などを着用して高温に設定された部屋の中に入り、発汗を促すというスタイルが一般的です。
サウナといっても、体を温めるプロセスなどによっていくつかの種類に分かれます。
ドライサウナ:湿度が低く、カラッとしたタイプのサウナ。発汗までに時間はかかるものの、熱気をしっかりと感じられます。
スチームサウナ:スチームをサウナルームに噴射し、ドライサウナよりも湿度が高い状態を保ちます。室温は低めに設定されていますが、湿度の高さで熱さをしっかりと感じられるでしょう。
フィンランド式サウナ:サウナストーンを熱し、水をかけて蒸気を浴びる「ロウリュ」という方法を取り入れたサウナ。ロウリュを行うことでサウナルームの蒸気が体全体に感じられ、より熱さを感じられます。
サウナのやり方
基本的には、サウナルームに入ってゆっくり過ごすのみ。
誰でも簡単にできるのですが、よりサウナを楽しみたいのであれば、「サウナルームで体を温める→水風呂などで体を急激に冷やす→外気に当たる→休憩」というサイクルを繰り返すのがおすすめ。
これを何度か繰り返すことによって、“整う”といわれる深いリフレッシュ感を味わうことができるといわれています。
サウナの健康効果
サウナによって得られる健康効果には、以下のようなものがあります。
- 肩こりや腰痛へのアプローチ
- リラックス
- 血流のサポート
- 眠りの質アップ
- 肌荒れへのアプローチ
- 冷え性のケア
- デトックス
体への健康効果だけでなく、たっぷりと汗をかくことによるリフレッシュ効果も期待できます。
よもぎ蒸しとサウナの違いは?
よもぎ蒸しとサウナの概要について学んだところで、本題であるよもぎ蒸しとサウナの違いについて触れていきましょう。
温度と湿度の違い
よもぎ蒸しは、比較的低温度でじっくりと蒸すのが基本です。
蒸し器からの蒸気を充満させたマントの中は40℃程度(*1)であるとされています。
ハーブを蒸した蒸気を浴びるため、湿度は高めです。
一方サウナの室内はより高温であることが一般的。
サウナの種類にもよりますが、ドライサウナであれば温度は100℃近くにのぼり、湿度は低めです。
ミストサウナは40℃前後で、ミストにより湿度が高くなるため、よもぎ蒸しに近いといえるでしょう。
方法の違い
よもぎ蒸しでは、よもぎなどのハーブとそれを蒸す蒸し器、蒸し器の上に置く椅子、蒸気を閉じ込めるマントが必要です。
ハーブを煮立てた蒸し器の上に椅子を置き、マントをかぶった状態で座って行います。
最低限4つのセットを準備さえすれば、家でもよもぎ蒸しを体験することが可能です。
サウナに関しては、サウナルームが必要になるため、家での体験は難易度が高め。
お風呂などである程度の代替はできますが、完全なサウナを再現するのは難しいでしょう。
ミストサウナについてはお風呂に設置できるものもあり、導入のハードルがグッと下がります。
ただ、外気浴などのサウナ体験を完璧に再現するのは難しいため、サウナ施設に行くことをおすすめします。
よもぎ蒸しとサウナはどっちを選ぶべき?
よもぎ蒸しとサウナの違いについて紹介してきましたが、どのような時にどちらを選べばいいのでしょうか。
得られる効果について言及しながら、よもぎ蒸しが向いている人、サウナが向いている人の特徴について見ていきましょう。
よもぎ蒸しの効果と向いている人の特徴
よもぎ蒸しの大きな特長は、リラクゼーション効果と女性トラブルへの効果です。
よもぎ蒸しは、よもぎをはじめとしたハーブの香りやふわりと温かい蒸気に包まれることで、深いリラックス効果を感じられる民間療法。
30分程度、座ったままゆったりとした時間を過ごすことができます。
さらに、膣から蒸気を吸収することで、生理痛やPMSなど女性特有の悩みにもアプローチしてくれます。
サウナの効果と向いている人の特徴
サウナの特長といえば、筋肉の疲労回復サポートと爽快感でしょう。
サウナで体温が上昇すると、血液の循環がサポートされ、疲労の原因となる乳酸の分解を促してくれます。
これにより筋肉の疲労回復が見込めるため、疲れが取れたと感じるのです。
また、高い温度でたっぷりと汗をかくことにより、すっきりとした気持ちに。
よもぎ蒸しのゆったりとしたリラクゼーション効果と比べると、より爽快感のある気持ちよさを感じられるでしょう。
時間や場所によって組み合わせるのもおすすめ
よもぎ蒸しとサウナは、どちらかしか取り入れてはいけないというわけではありません。
両方をうまく組み合わせることで、体をより多くの角度からケアすることが可能です。
ただ、ドライサウナを家で再現するのは至難の業。
サウナルームを作るのは現実的ではないため、サウナを楽しもうと思うとサウナ施設に足を運ばなくてはなりません。
一方よもぎ蒸しは、キットさえ揃えてしまえば自宅で行うことが可能です。
もちろんサロンでも受けられますが、何度も行う機会があるのなら自宅で行う方がお金も手間もかかりません。
そこで、自宅で健康ケアをしたい時はよもぎ蒸し、外出する時間がある時はサウナなど、時間や場所によって選択してみるのはいかがでしょうか。
まとめ
よもぎ蒸しとサウナには、温度や方法、効能などの違いがあります。
女性特有のお悩みがある方はよもぎ蒸し、肩こりなど筋肉の疲れを感じている方はサウナなど、その日のお悩みによって選んでみるといいでしょう。
どちらを選んだとしても、心や体の健康にプラスの効果を感じられるはず。
ぜひ双方をうまく利用して、健康的な日々を手に入れてくださいね。