女性特有のお悩みを抱えている方や、温活したい方に人気の「よもぎ蒸し」。
そんなよもぎ蒸しには、いくつか種類があることをご存知でしょうか。
そこでこの記事では、よもぎ蒸しに使用する椅子やハーブなどの種類について詳しく解説。
ご自身にぴったりのよもぎ蒸しを探してみてくださいね。
よもぎ蒸しには種類がある!
よもぎ蒸しとは、よもぎを煎じた蒸気で下半身を蒸す民間療法のこと。
中国や韓国から日本に運ばれてきたもので、女性を中心に多くの方から支持を集めてきました。
そんなよもぎ蒸しですが、どのサロンで施術を受けても、どのキットを使っても同じというわけではありません。
座るための椅子、使う薬草、よもぎを蒸す土鍋など、使用するものにはいくつか種類があるんです。
そこでこの記事では、よもぎ蒸しの種類について詳しくご紹介していきます。
よもぎ蒸しの椅子の種類
まずはよもぎ蒸しに使用する「椅子」の種類について。
よもぎ蒸しで使用する椅子は、プラスチック製、木製、黄土製と主に3つの素材で作られたものがあります。
それぞれの特徴を見てみましょう。
プラスチック製
軽くて扱いやすいプラスチックは、低価格でよもぎ蒸しを始めたい方に人気の素材です。
しかし、プラスチックは熱に弱いため、よもぎ蒸しに適しているかというとそうではありません。
よもぎ蒸しにかかる所要時間は30分程度。
その間プラスチックの椅子は、よもぎを蒸した蒸気に包まれることになるのですが、プラスチック製の椅子は長時間の高熱に耐えることができず、有害物質を発生してしまう可能性があります。
取り入れやすい素材ではありますが、使用する場合は注意が必要です。
木製
プラスチックほどではないものの、軽さに優れています。
こちらも安く買えるものが多く、自宅でよもぎ蒸しを行う場合に選ばれやすい素材です。
ただ、木は湿気に弱く、濡れたまま放っておくとカビが生えてしまうことも。
使用後は水気をしっかりと拭き取り、よく乾かすようにしてください。
黄土製
よもぎ蒸しの椅子には「黄土」と呼ばれる素材が使われることもあります。
黄土とは黄色や茶褐色の土で、酵素がたっぷり含まれている土のこと。
解毒作用や浄化作用が期待できるため、よもぎ蒸しによる体の変化をより実感することができるでしょう。
また、土を構成している粉がとても細かく、温度や湿度の調整が細かくできることも利点のひとつです。
デメリットといえば、重さと費用。
本格的な黄土製の椅子は、10kgを超えるものも多くあります。
また、費用も10万円程度と他の素材に比べて高くつくのが現状です。
その分頑丈でもちがいいため、本格的によもぎ蒸しをしてみたい方は黄土製の椅子を検討してみてください。
よもぎ蒸しに使うハーブの種類
次に、よもぎ蒸しに使うハーブの種類についてです。
まずは、よもぎ蒸しと呼ばれる所以である“よもぎ”の種類について見ていきましょう。
よもぎにはどんな違いがある?
よもぎは生命力が高く、全国各地さまざまな場所で収穫できるハーブです。
収穫場所によって香りや薬効、温まり方などが異なることもあるため、こだわりのある方は好きな産地のよもぎを探してみるといいでしょう。
国産を謳っているものもありますが、外国産でも質がいいよもぎは多いため、ぜひ国産だけでなく外国産のよもぎも試してみてください。
また、よもぎの中にはオーガニックや無農薬で栽培されたものもあります。
膣の経皮から取り入れるものなので、体への影響は意識しておきたいところ。
よもぎを選ぶ際は、そうした農薬の使用有無までしっかり見ておくと堅実です。
よもぎ蒸しサロンやよもぎ蒸し用のハーブ販売店によっては、よもぎに強くこだわっているところも少なくありません。
産地や農薬・着色料の有無など、使っているよもぎの種類についてチェックしてみるといいでしょう。
よもぎ以外のハーブにも違いあり
よもぎ蒸しで使うハーブは、よもぎだけではありません。
もちろんよもぎだけでもよもぎ蒸しは可能ですが、香りや効能のあるハーブを一緒に煮立てて行うことがほとんどです。
では、一緒に使うハーブにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここではよく使われるハーブを3つ紹介させていただきます。
カモミール
カモミールティーでおなじみのハーブ。
フルーティーでさわやかな香りが特徴です。
鎮静、消化促進、発汗サポートに加え、安眠・リラックスについても期待できます。
気持ちを落ち着けたい時におすすめです。
レモングラス
柑橘系のさわやかな香りが特徴のレモングラス。
特に期待できるのが鎮静サポート効果で、気持ちを安らげる、リフレッシュするといったことが期待できます。
また、集中力を高めるともいわれているため、仕事や勉強に力を入れたい時にもおすすめです。
ローズマリー
すっきりとしたグリーンの香りが特徴のローズマリー。
疲労軽減にぴったりの香りとされており、疲れて気持ちが沈んでいる時などにおすすめです。
また、血流をサポートしてくれるともいわれています。
ハーブの選び方は?
上記のように、さまざまなハーブが使われているよもぎ蒸し。
何を選んでいいかわからない方は、以下3つの基準で選んでみるといいでしょう。
香りで選ぶ
ブレンドするハーブによって、フルーティーなもの、さっぱりしたものなど香りは大きく変わります。
香りは人によって好き嫌いが分かれることが多いため、自分好みの香りを探してみるといいでしょう。
効能で選ぶ
ハーブにはそれぞれ効能があり、得たい効能で選ぶのもおすすめ。
リフレッシュしたいのか、消化を助けて欲しいのかなど、今の自分に必要なものを考えながら選んでみるといいでしょう。
安全性で選ぶ
膣の皮膚は吸収率が高く、いいものだけでなく悪いものも吸収してしまう可能性があります。
心と体の健康のために行っているよもぎ蒸しで、悪いものを吸収してしまっては本末転倒です。
「無農薬」や「オーガニック」と書かれているものを選ぶなど、なるべく安全性の高いハーブを選ぶようにしましょう。
よもぎ蒸しに使う蒸し器の種類
よもぎ蒸しは、穴が空いた椅子の下に蒸し器を置き、蒸気を膣から取り入れるというもの。
この蒸し器にも種類があるため、覚えておくといいでしょう。
電気鍋
コンセントなどで電気を流し、電気コンロで温めて使用する鍋のこと。
料理で使うIHコンロと同じようなもので、ボタンで細かく温度調整できるものが主流です。
扱いやすいものを求めている方は、電気鍋にメリットを感じる方が多いことでしょう。
ただ、電気鍋には保温効果がほとんどなく、温度を下げようとすると急激に下がってしまうというデメリットがあります。
コンロの温度はボタンで簡単に調節できるものの、蒸気自体の温度を調節するのは難しいといえるでしょう。
土鍋
土鍋とは、その名の通り土(陶土)を使った鍋のこと。
火をかけるとゆるやかに温まり、火を弱めるとゆるやかに温度が下がります。
急激な温度変化がないため、じっくりと体を温められるアイテムです。
体への負担を考えると、急激な温度変化はあまり好ましいものではありません。
そのため、こうしたゆるやかな温度変化はよもぎ蒸しにとって大きなメリットといえます。
デメリットは、素材上割れやすいということ。
比較的割れにくく加工されているものもありますが、扱いには十分に注意してください。
自宅で行うなら、デザイン性もポイント
よもぎ蒸しを行う場合、サロンで行う方法と、自宅で行う方法を選ぶことができます。
サロンで行う場合はサロンに用意されているものを使用するため、そこまで気にする必要はないかもしれません。
しかし、自宅でよもぎ蒸しをしたいと考えている場合は、デザインも気になるところでしょう。
よもぎ蒸しの流行により、自宅でよもぎ蒸しができるキットは多く発売されるようになりました。
キットによってデザインはさまざま。自分の好きなデザインのよもぎ蒸しキットなら、定期的によもぎ蒸しを行う意欲も湧くのではないでしょうか。
自宅用よもぎ蒸しキットには、主に以下のアイテムが含まれています。
- 椅子
- 蒸し器
- コンロ
- マント
- ハーブ
中でもデザインが大きく分かれるのはマント。
ピンクやブルーといったカラフルなものから、ブラック・ベージュといったシックなカラーまでさまざま。
ご自身の気分が上がるものを選んでみてください。
まとめ
よもぎ蒸しの種類について、椅子、ハーブ、鍋、そしてデザインという視点から解説させていただきました。
体の冷えや何らかの不調を抱えている人にとって、よもぎ蒸しはとても効果的な民間療法。
多くの女性から支持されており、サロンの数だけでなく、自宅でよもぎ蒸しを行う方も増えてきました。
よもぎ蒸しは続けるほど変化を実感しやすいとされているもの。
ぜひご自身が続けやすい方法で取り入れてみてくださいね。