「手足が冷えてつらい」「寒くて眠れない」など、冷え性に悩まされている方も多いのではないでしょうか?
実は、冷え性は体が寒いだけでなく、不調や妊娠にも影響を与える可能性があります。
冷え性は仕方がないと思って放っておくと、思いもよらない事態を引き起こすかもしれません。
自分を守るためにも、できることから対策を始めていきましょう。
冷え性が引き起こす不調やなぜ冷え性になるのか、また改善方法についてご紹介します。
冷え性は不調や妊娠に影響しやすい?
体の冷えは、免疫機能や女性特有の不調、妊娠などに影響を与えやすいと言われています。
具体的に、どのようなことを引き起こしてしまうのか見てみましょう。
風邪をひきやすい
体温が1℃下がると、免疫力は30%低下すると言われています。
免疫力が下がると、ウイルスなどの影響を受けてしまうため、風邪をひきやすくなります。
すぐ風邪をひく、いつも調子が悪い、季節の変わり目に必ず体調を崩すといったことが起こるのです。
体がだるく疲れやすい方も、免疫力が落ちているかもしれません。
不妊症
手足が冷えているということは、同時に子宮や内臓も冷えて機能が低下しやすい状態。
赤ちゃんが欲しいと思った時に、うまく機能が循環せず、妊娠するまでに時間がかかる場合があります。
また、不妊治療をしている女性には、冷え性が多いとも言われています。
適切な体温を保つのは、希望するタイミングで授かるために大切なことのひとつです。
PMS
PMS(月経前症候群)とは、生理前の3~10日ほど前から起こる心と体の不調のこと。
PMSの症状が重くなる要因のひとつに、冷え性があります。
体が冷えていると、血液の巡りが滞りやすくなる、心の不安定さやイライラが増す、生理周期が乱れやすくなるなどの影響があります。
冷え性は、PMSの症状を助長させてしまう可能性があるのです。
生理痛、生理不順
生理痛や生理不順の、いちばんの敵は冷え。
下半身の冷えは、子宮周りの血液循環を悪くさせてしまい、十分な酸素や栄養が行き渡りにくくなります。
それによって、腹痛や腰痛などの痛みがでてしまうのです。
また、低体温が続くと排卵機能に影響を与えるため、生理周期の乱れを引き起こす場合があります。
肌トラブル
寒い時期に乾燥しやすいように、体が冷えていると肌の水分を奪いやすくなります。
乾燥した肌は、かさつきやかゆみ、炎症などを引き起こします。
また、少しの刺激にも敏感になり、シミやシワ、毛穴の開き、ニキビ、くすみなどに繋がってしまうのです。
正常な体温を保てていると、血色が良く透明感のある美肌を手に入れられます。
肩こり、腰痛、頭痛
体が冷えると、血管が収縮し血液の巡りが悪くなります。
また、筋肉も緊張しやすくなるため、こりや痛みを引き起こしてしまうのです。
体がこわばった状態が続くと、神経にまで影響を与えはじめ頭痛に繋がります。
体の痛みは自分からのSOSだと認識し、対策を打っていきましょう。
便秘、むくみ
体温が低いと、体の循環が悪くなり、便秘やむくみを引き起こします。
さらに悪化すると、毒素や古い水分を溜め込み体型が崩れやすくなります。
食事や運動に気をつけてもなかなか改善されない場合は、冷え性が原因かもしれません。
適切な体温を保ち、血液や老廃物の巡りを良くすることが大切です。
抜け毛、薄毛、白髪
髪のトラブルは、酸素や栄養が頭皮に行き届いていないことが原因のひとつです。
冷え性で体の循環が滞っていると、頭皮の毛細血管にまで酸素や栄養が十分に届きません。
頭皮が弱ってしまうと、その先の髪にまで影響を及ぼし、ツヤのある綺麗な髪が生まれにくくなるのです。
イライラ、不眠、不安感
意外かもしれませんが、冷え性は心にまで影響します。
体が冷えていると、寒さに対抗するために交感神経が活発になります。
神経のバランスが乱れてしまうと、心が不安定になりイライラや不安感が増してしまうのです。
また、布団に入っても寒いままだと、寝つきが悪くなったり、すぐに起きてしまったりなど睡眠の悩みを引き起こします。
そういったストレスが積み重なり、精神的なトラブルにまで発展してしまう場合があるのです。
なぜ女性は冷え性になりやすいのか?
ガス機器の大手メーカー「リンナイ」の調査によると、女性の約7割が冷え性だと回答しています。
対して、男性は約4割という結果です。(※1)
なぜ、冷え性は女性に多いのか?3つのポイントで解説します。
女性ホルモンの影響
女性は、月経などによってホルモンバランスが乱れやすい性質があります。
ホルモンバランスが乱れると、自律神経が不安定になり体温調節がしにくくなります。
女性ホルモンが乱れることで冷えが起こり、冷えることで女性ホルモンの乱れを招くという悪循環が起こりやすいのです。
筋肉量が少ない
体温を保つためにはエネルギーが必要になり、エネルギーを発生させるには筋肉が不可欠です。
一般的に、男性に比べて女性の方が筋肉量は少なく、脂肪がつきやすいため冷え性が多いと言われています。
また、脂肪は一度冷えてしまうと温まりにくい性質があるため、男性よりも女性の方が冷え性が多いのです。
血液の巡りが滞りやすい
女性には低温期と高温期があり、生理開始から次の排卵前の低温期には基礎体温が低い状態になります。
体温が低いと、血液の巡りが滞るため、冷えを感じやすくなります。
また、女性はタイトな洋服を着たり、ストッキングなどで締めつけられていたりと、日常生活で血液の循環が悪くなりやすい状況にあるため、冷え性になってしまうのです。
冷え性を改善する方法とは?
女性の体に、さまざまな影響を与えてしまう冷え性。
そのままにしておくのは怖いですよね。
では、どうしたら冷え性は改善できるのでしょうか?
これだけ押さえておけば大丈夫!という、3つの改善方法をご紹介します。
体を温める食べ物を食べる
「今日食べたものが明日の私を作る」といっても過言ではないほど、食事は体に大きな影響を与えます。
食材には、体を冷やす食べ物と温める食べ物があります。
見分けるコツは、食材が育つ環境を見ること。
寒い地域や時期に育つものは体を温め、暖かい地域や時期に育つものは体を冷やすと言われています。
また、肉や魚のタンパク質は筋肉になり熱量が多いため、体を温めてくれます。
体を温める、以下の食材を意識して取るようにしましょう。
- 根菜類(にんじん、ジャガイモ、玉ねぎなど)
- 発酵食品(味噌、キムチ、チーズなど)
- 肉や魚(鶏肉、鮭、さんまなど)
- 穀物や豆類(玄米、黒豆、大豆など)
- 香辛料(ショウガ、唐辛子など)
適度な運動を行う
適度な運動をすると、血液の巡りが良くなったり筋肉が鍛えられるため、冷え性に役立ちます。
長時間のハードな運動をたまにするよりも、週に2~3回程度コンスタントに続ける方が効率的。
1回30分程度を目安に、ウォーキングやヨガ、スポーツなど楽しく続けられるものを見つけましょう。
体を温める
「食事管理も運動習慣も続かない・・・」という方におすすめなのが、楽に続けられる体を温める方法。
体が温まると気持ちが良いので、無理なく続けられます。
入浴やサウナ、白湯などで温める方法もありますが、何をしても冷え性が良くならないという方に、ぜひおすすめしたいのがよもぎ蒸し!
よもぎ蒸しは、体を内側から温めるとともに、よもぎの成分によって血液循環のサポートや殺菌作用も期待できます。
また、よもぎの良い香りに包まれるため、心と体のリラックスを促し、イライラや不安を穏やかにする、睡眠の質を高めるなどのメリットがたくさんあります。
ポカポカ温まりながら、気持ちよく冷え性を良くしたい方は、よもぎ蒸しを取り入れてみてはいかがでしょうか。
冷え性によもぎ蒸しがおすすめな理由
冷え性に、よもぎ蒸しがおすすめな理由をご紹介します。
体を内側から温められる
よもぎ蒸しは、ダイレクトに体の内側を温められるため、婦人科系の悩みに良いと言われています。
専用の椅子の下にある蒸し器でよもぎを蒸し、その蒸気を利用して膣から体全体をポカポカと温めます。
入浴や白湯などで体を温めるのとはまた違う、内側から心地よさが溢れでてくるような独自の方法で、冷え性にアプローチできるのです。
心のリラックス
よもぎに含まれるシネオールという香り成分には、イライラや不安を穏やかにする、睡眠の質をサポートするなどの良い作用が期待できます。
神経のバランスが整えば、血液の巡りも良くなり、冷えにくい体を作ることができる!
座っているだけで心も体も整えられるよもぎ蒸しは、手軽に始められる温活です。
循環を良くする
よもぎ蒸しに含まれるタンニンには、解毒機能がありデトックス作用が期待できます。
また、血液の巡りを促すため、筋肉が凝り固まりやすい冷え性におすすめ!
いらないものは排出して、必要な酸素や栄養をたっぷりと取り入れるためにも、よもぎ蒸しで体の内側から整えましょう。
冷え性さん向け!よもぎ蒸しがおすすめ
冷え性を良くしたい方向けに、よもぎ蒸しのおすすめのやり方や頻度、タイミングなどをご紹介します。
よもぎ蒸しのやり方
よもぎ蒸しは、乾燥させたよもぎやハーブを蒸し器で煮立て、発生した蒸気で下半身から体全体を温めて行います。
よもぎ蒸しのやり方は、以下の通りです。
- 服をすべて脱ぎ、専用のマントとタオルをかぶる
- 真ん中に穴の開いたよもぎ蒸し専用の椅子に座る
- 椅子の下にある蒸し器でよもぎを煮立たせ、皮膚や膣から蒸気を吸収する
よもぎ蒸しは、座っているだけで内側から体を整えられるため、冷え性に悩む女性に人気です。
頻度
よもぎ蒸しは、定期的に行うことで効果を発揮します。
冷え性の方だと、1週間に1回程度のペースがおすすめ。
体調に合わせて、自分に適切な頻度を見つけることが大切です。
また、頻度が少ないと実感しづらいため、続けやすい方法で行いましょう。
タイミング
排卵後、排卵日、生理前など、いつのタイミングでもよもぎ蒸しはできます。
特に生理前は、女性の体温調節が影響を受ける時期と言われているため、よもぎ蒸しを行うと良いでしょう。
適切な時間に関しては、就寝前に行うと、リラックスした状態で眠りつけるのでおすすめです。
導入方法
よもぎ蒸しは、サロンに通う方法と、自宅で行う方法があります。
忙しくてサロンに通う時間がないという方は、自宅でも手軽に始められます。
冷え性改善のために、週に1回程度よもぎ蒸しをするお金と時間を考えると、家でできた方が続けやすいかもしれません。
自分に合った方法で行いましょう。
まとめ
冷え性が引き起こす不調やなぜ冷え性になるのか、また改善方法についてご紹介しました。
冷え性を改善するには、体を根本から整えられる方法で、継続してケアすることが大切です。
あなたの続けやすい方法を見つけて、調子の良い毎日を過ごしましょう。
特に、よもぎ蒸しは冷え性の原因を、トータル的にケアできるおすすめな方法です。
手軽に始められる方法を探している方は、ぜひ取り入れてみてくださいね。